スペインのバルセロナ地域の新型コロナウイルスに関する影響を掲載します。(2020年2月7日初掲、以後随時更新)
- 【随時更新】スペインの新型コロナウイルス(COVID-19)最新状況
- 2020年10月25日、スペイン全土で警戒事態宣言、夜間の外出禁止
- 2020年10月16日、カタルーニャ州で飲食店閉鎖措置(持ち帰りは可能)
- 2020年10月9日、カタルーニャ州で6人を超える会合や集会が禁止に
- 2020年7月9日、カタルーニャ州でマスク着用義務化、罰金€100
- 2020年7月2日、スペイン国外からの旅行者受け入れ開始
- 2020年6月21日、スペイン警戒事態宣言解除
- 2020年5月以降スペインのロックダウン緩和の記事
- 2020年3月14日、スペイン警戒事態宣言発令後の記事
- 2020年3月12日の状況(WHOパンデミック宣言直後)
- 2月上旬~3月中旬までの情報は以下をご覧ください。
【随時更新】スペインの新型コロナウイルス(COVID-19)最新状況
2020年10月23日現在の情報です。以下数値はスペイン保健省のサイトで発表されている情報を元に記載しています。
- スペインで確認されている症例数:1.046.132名
- 前日に診断された症例数 : 8.293名
- 過去7日間に診断された症例数 : 170.077名
2020年10月25日、スペイン全土で警戒事態宣言、夜間の外出禁止
スペインのペドロ・サンチェス首相の会見があり、警戒事態宣言の決定が伝えられました。今日から最長で5月まで、23時から翌朝6時までの夜間外出は禁止となります(※15日ごとに延長の議会承認を要する)。自治州によって外出禁止の措置を取る時間帯は異なります。
たとえば私が住むバルセロナがあるカタルーニャ州の場合、
- 外出禁止時間:22時から6時まで(※営業店舗等は21時までに閉店)
- しかし犬の散歩をする場合は朝4時~6時のあいだも可。なぜか御犬様への優遇策。。。笑
2020年10月16日、カタルーニャ州で飲食店閉鎖措置(持ち帰りは可能)
新型コロナウイルスが再び感染拡大しているスペイン。10月16日からカタルーニャ州全域に対して新たな措置が取られます。
- 飲食店は閉鎖し、デリバリー・持ち帰りサービスのみの営業制限。
- ホテルのレストランは宿泊者に対するサービスのみ可能。
- 理髪店・美容院をのぞいて接触を伴うサービスは不可に。
など。
2020年10月9日、カタルーニャ州で6人を超える会合や集会が禁止に
公共・私有の場所を問わず、6人を超える会合や集会は禁止。飲食店やホテルのレストランにも適用され、店内・テラス席ともに1テーブルあたりの人数は最大6名となる。など。
2020年7月9日、カタルーニャ州でマスク着用義務化、罰金€100
バルセロナがあるカタルーニャ州では、今日からマスク着用が義務化となりました。違反した場合100€の罰金が科せられます。今までは1.5mの安全距離が保てる場合はマスク着用義務はありませんでしたが、今後は人と人との間隔が十分確保できていてもマスクを着用する必要があります。ビーチやレストランでの食事はどうなるのかな…
- 対象者:6歳以上
- 対象となる場所:公道、屋外スペース、公共利用の屋内スペース(公共交通機関も今まで通り着用義務維持されます)
- 例外となるケース:呼吸器系疾患がある人や自分でマスク着脱できない人、屋外スペースでの個人の運動時など
- 違反した場合:罰金€100
2020年7月2日、スペイン国外からの旅行者受け入れ開始
スペインではEU圏内の移動が始まり、スペイン国外からの旅行者も受け入れ始めています。ただし日本外務省の地域安全情報でスペインは「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」のままなので、日本からのスペイン旅行・出張はまだできません。日本詳しくは外務省の発表をご確認ください。
外務省 海外安全ホームページ|現地大使館・総領事館からの安全情報 詳細
2020年6月21日、スペイン警戒事態宣言解除
6月21日(日)の午前0時、スペイン全土の警戒事態宣言が解除されました。これによりスペイン国内の移動制限は撤廃されました。(州を越える移動が可能に)
スペイン国外から入国する人の14日間の隔離措置も終了。ただしポルトガルからの入国制限は6月末まで継続。また、EUおよびシェンゲン協定域外からの入国制限も一部継続されています。
なお、日本から観光・出張目的でのスペイン入国はまだできません。スペイン国民やスペイン居住者(住所証明が必要)、スペインで働く必要がある人(証明文書が必要)は入国可能です。
- 詳細はこちらをご確認ください。→→→ 在スペイン日本国大使館「警戒事態宣言解除後のスペイン国境措置」
2020年5月以降スペインのロックダウン緩和の記事
- スペインのロックダウン、段階的に規制緩和へ(5月1日)
6月中に新しい日常?4つのフェーズを経て地域ごとに規制緩和へ
- 変化するバルセロナの交通事情(5月13日)
コロナで変化するバルセロナのモビリティ事情(道路・地下鉄・バス・歩行)
- スペイン、7月から入国後2週間の隔離措置を解除の方針(5月28日)
2020年夏はスペイン旅行できる?ホリエモンも行きたがるスペインの現状
- サグラダ・ファミリアは7月4日、114日ぶりに扉を開く(6月9日)
閉鎖されていたサグラダ・ファミリアが7月4日に再オープン!【市民は無料枠あり】
2020年3月14日、スペイン警戒事態宣言発令後の記事
- 3月14日に発表されたスペイン国内の非常警戒宣言について
【スペイン警戒事態宣言】外出や営業制限の詳細について(新型コロナウイルス感染拡大防止措置)
- 警戒体制宣言後のスペイン現地生活の様子はこちらの記事(3月19日)
【非常警戒体制5日目】スペイン バルセロナのロックダウン(外出禁止)生活
- 外出禁止2ヶ月目に突入したスペインの状況(4月15日)
【外出禁止2ヶ月目のスペイン】コロナ状況に好転の兆し?!今後はどうなる?
2020年3月12日の状況(WHOパンデミック宣言直後)
昨日WHOがコロナウイルスの世界的流行をパンデミックと宣言しました。この状況下でスペイン・バルセロナへ渡航される方は非常に少ないと思われることから、当ページにおけるスペインコロナウイルス関連の情報更新は控えようと思います。世界のどこにいてもリスクは付きもの。みなさん健康に気をつけて過ごしましょう!
3月12日13:00時点でのスペイン国内のコロナウイルス感染者数
- 感染者数:2,968人(うち189人は回復済み)
- 死亡者数:84人
現時点でスペインにおける対策や措置は以下の通り。
- マドリード州、ラ・リオハ州、バスク州、ムルシア州、ガリシア州、オビエド州の教育機関は休校。
- カタルーニャ州は来週から市民センター、図書館、幼稚園、スポーツセンターを閉鎖。休校措置。
- リーガ・エスパニョーラが今後2週間試合中止を決定。
- 米国がヨーロッパ間のフライトを休航決定。
- マドリードの美術館は休館、バルセロナのサグラダファミリアは入場制限を設け営業。
- 今週末から開催予定だったバレンシアの火祭りは7月に延期。
2月上旬~3月中旬までの情報は以下をご覧ください。
ここ最近SNSのコメントやメッセージで、スペイン旅行を予定されている方から新型コロナウイルスの影響でアジア人や日本人に対する非難や入店拒否があるかなどのご質問をよくいただきます。気になる方が多いと思うので現地の様子をお伝えします。
なお私はバルセロナ在住のため、スペインの他都市の状況は違うかもしれないこと、あくまで個人の感想であることをご理解の上、ご旅行計画の参考にしていただけましたら幸いです。
スペイン政府/保健省/自治体の発表
▼最初の発表:2020年2月3日
スペイン保健省は2月3日に新型コロナウイルス感染拡大のリスク評価を発表。スペインは中国武漢の直行便がない上、現在は武漢とその周辺13都市からのフライト到着を制限しているため、感染地域から感染者が入国する可能性は低いとした。製造業に影響、観光・小売りへの影響は限定的としています。【参考情報】JETROビジネス短信
保健省、スペインでの新型コロナウイルス感染拡大のリスクは高くないと評価(スペイン) | ビジネス短信 - ジェトロ
▼追記:2020年2月12日 スペイン政府発表文書
症例の早期発見を行う準備はできており、現在の状況ではスペインでの公衆衛生に対するリスクは低いものとみているとのこと。【参考情報】
Neumonía por nuevo coronavirus COVID-19 12.02.2020
▼追記:2020年2月26日 スペイン保険省の会見
スペインはコロナウイルスの危険地域として渡航を推奨しない国・地域として北イタリア、イラン、中国、韓国、日本を指定しました。不要不急の渡航はしないようスペイン国内に呼びかけています。
▼2020年3月9日追加
マドリード州やバスク州の一部では学校を休校にする措置や在宅勤務を推奨する対策を実施すると発表。
▼2020年3月10日追加
スペインはイタリアとの間の直行便を今夜から2週間にわたって取り止めることを決定。España prohíbe los vuelos directos a Italia para limitar la expansión del Covid-19
サッカー、リーガ・エスパニョーラは2週間の無観客試合を決定。LaLiga se jugará a puerta cerrada durante las próximas dos semanas | LaLiga
マドリード市内ではすべての公立劇場や文化施設の閉鎖を決定。プラド美術館については人数制限を設けて開館を続けると発表。ベラスケスのラスメニーナス、ゴヤの黒い絵画シリーズ等の人気ゾーン区画は鑑賞者数の制限が行われる。El Museo Nacional del Prado reforzará su actividad online durante el período de cierre a la visita pública - Noticia - Museo Nacional del Prado
スペイン国内の新型コロナウイルス感染者
▼2020年1月までの状況
カナリア諸島旅行中のドイツ人1名の新型コロナウイルス感染を1月31日に確認。現在は現地の病院で14日以上の隔離観察中。今の時点では感染の広まりはない様子です。
▼追記:2020年2月10日
2月9日(日)、スペインで2件目のコロナウイルス感染発生。マヨルカ島在住の英国人に陽性。1月29日にフランスアルプスのスキー旅行から戻ってきたという。現時点での診断は「非常に軽度」とされていて患者は隔離入院中。患者の家族一名がインフルエンザ診断。【参考記事】
▼追記:2020年2月24日
スペイン国内の感染者2名は回復済み。しかし近隣国イタリアで急激に感染者が増加し、現在229名の感染確認、6名死亡。イタリアの5つの地域(ロンバルディア、ベネト、エミリアロマーニャ、ピエモンテ、ラツィオ)における陽性はすでに150名を超えています。コロナウイルスの拡大を止めるためトリノ、ミラノ、ベニス観光都市ミラノなどでは博物館、映画館、大学などが閉鎖。本日EU保健会議が開かれ、今後のEU圏内の対応が話し合われています。【参考記事】
La crisis del coronavirus | Últimas noticias, en directo | Sociedad | EL PAÍS
▼追記:2020年2月25日
スペインでの3人目、4人目の陽性患者が確認されました。1人はテネリフェ島滞在中のイタリア人観光客。イタリアでもっとも症例の多い北イタリアロンバルディア出身とのこと。もう1人は先週イタリア旅行から戻ったバルセロナ在住のイタリア人。ついにスペイン本土でもコロナウイルス陽性反応の方が発生しました。
【参考記事】
Un italiano en Tenerife, tercer caso de coronavirus en España | España | EL PAÍS
▼追記:2020年2月29日
スペイン国内の感染者数が急激に増加し2月28日17時現在合計34名。マドリッド5名、バレンシア州9名、カナリア州6名、カタルーニャ州3名、バレアレス州1名、アンダルシア州7名、アラゴン州1名、カスティージャレオン2名。
▼追記:2020年3月2日
スペイン国内のコロナウイルス感染者が合計120名になりました。マドリードが最も多く32名、次いでバルセロナ15名、アンダルシア州12名、バスク州12名などです。観光客が多い街を中心に広まっています。
▼追記2020年3月5日
スペイン国内のコロナウイルス感染者は昨日200名に達し、今日は合計237名になりました。
▼追記2020年3月9日
スペイン国内のコロナウイルス感染者は本日1000名を超えました。
スペイン国内の様子
▼2020年2月7日時点
バルセロナの人たちは新型コロナウイルスに対して過敏になっている印象は受けません。数日前にピカソ美術館に行きましたが、アジア人だからといって嫌な顔をしたり離れるような人はいませんでした。一部の高級ブティック店舗などでは従業員にマスクをするよう指示が出ているため、接客時にマスクをしています。レストランやカフェの入店拒否はされたことありません。
スペインでは予防の為にマスクを付ける習慣がないので、良かれと思ってマスクをしていると逆に保菌者ではないかと疑われる可能性があります。元気ならいつも通りで大丈夫です。
▼追記:2020年2月10日
バルセロナ市内の中華レストランは客入りに影響が出ている模様。スペインの症例は2件とも離島で発生しているとは言え、バルセロナは観光客が多く世界中の人が出入りする街です。新型コロナウイルスに限らず、今はインフルエンザや風邪などに敏感な人が多い時期です。自分の隣で咳やくしゃみをする人がいたら、飛沫が気になるのは自然なことだと思います。手洗い・うがいなど基本的な予防策をしっかりとって十分注意しましょう。
▼追記:2020年2月11日
コロナウイルスを懸念して、2月24日〜27日にバルセロナで開催されるMobile World Congressについて、Amazonが出展見合わせの発表をし、スペインのニュースを騒つかせています。他にもNTT Docomoやソニー、エリクソン、LG、Intelなどが不参加を表明済み。イベント主催者はこのイベントへの参加・入場条件として、中国国外に14日以上滞在していることを求めています。このイベントは毎年10万人規模の来場者を迎える世界最大級のモバイルカンファレンス。5G時代に向けて注目されているだけに、他のテック企業の参加見送りが続いたら経済に多少影響が出るかもしれません。【参考記事】Amazon tampoco irá al Mobile por el coronavirus y golpea a la gran feria barcelonesa | Tecnología | EL PAÍS
▼追記:2020年2月13日
バルセロナのMobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス)主催組織であるGSMAは、6時間の会議の末に同イベントの中止を決定。バルセロナ地域のホテル業、観光業などへに多大な影響。【参考記事】MWC 2020: Los organizadores cancelan el Mobile World Congress de Barcelona por la crisis del coronavirus | Tecnología | EL PAÍS
▼追記:2020年2月25日
バルセロナ市内の観光客は減少していて、街はいつもより閑散としています。近隣国イタリアでの新型コロナウイルス感染拡大、スペイン本土での感染者確認を受けて、今までよりも神経質な態度を取るスペイン人が増えている気がします。とはいえ、アジア人への偏見や差別的な対応をされたことはありません。移動が自由なEU域内は感染拡大の影響が大きそうなので、今後は刻々と状況が変わりそうです。
▼追記:2020年3月10日
観光客は激減。在宅勤務を推奨する企業が増えています。一部のニュースで日用品がスーパーマーケットから消えた様子が伝えられましたが、バルセロナの住まいの近所のスーパーでは品切れなど発生していません。
以上は現時点での情報&感想なので時間の経過とともに状況は変わると思いますが、ご参考まで!風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルスなどにお気をつけて、健康に過ごされてください。
▼スペイン政府のコロナウイルス関連発表資料のページです。
https://www.mscbs.gob.es/profesionales/saludPublica/ccayes/alertasActual/nCov-China/home.htm
▼こんな時だからこそ読んでおきたい「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」。著者であるハンス・ロスリング氏は医師であり、公衆衛生の専門家であり、TEDトークの人気スピーカーでもあります。氾濫する情報に踊らされず、事実(ファクト)に基づいた世界の見方を学ぶことができる良書です。
▼文系でも読みやすい、生命とはなにか?生物化学分野に触れられる本。20世紀の科学は自己複製を行うシステムを生命だと定義づけたけれど、ウイルスは自己複製を行うのに、栄養摂取や代謝を一切しない。ウイルスは生物なのか無生物なのか?果たして生物の定義とは?生きていることってすごいことなんだなと実感できるおすすめの本。
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