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【外出禁止2ヶ月目のスペイン】コロナ状況に好転の兆し?!今後はどうなる?

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3月14日にスペインのペドロ・サンチェス首相が警戒事態を宣言してから丸1ヵ月が経過し、スペインの外出禁止は2ヶ月目に突入。現在のスペインの状況をまとめました。

 

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現在のスペイン国内感染者数は? 

4月15日現在発表されているスペイン国内感染者数は累計「177,633人」となりました。24時間以内に新たに感染が確認されたのは4,978人、死亡された方の累計は18,759人。

新規感染者の増加が最も多かった3月31日は一日で9,222人の感染が発表されていたので、その時と比べるとだいぶ落ち着いてきたことが分ります。サルバドール・イージャ厚生大臣も13日の会見で「コロナ感染のピークは過ぎた」と発言しています。とはいえ、まだまだ新たな感染者が毎日発生しているし、ウイルスが消えたわけではないので今までと変わらず感染対策は必須です。

医療機関の状況は?ベッドは足りている?

スペインの医療関係者のコロナウイルス感染者数は4月14日までに26,672人となり、全体の約15.4%に上っています。多くの方はすでに回復済みと報じられていますが、この数字からもわかるようにスペイン国内の医療機関は厳しい環境に置かれています。マスクや防菌服などの衛生用品や医療物資などが足りていない状況は当初から報道されていましたが現在も万全とは言えず、企業やボランティアが総力をあげて必要物資を準備していたり、中国などから医療物資を緊急輸入している状況です。

またスペインの病院ベッド数も警戒宣言当初から不足していたため、イベント会場やホテルが簡易病棟として活用されています。緊迫した状況が続く中ですが、ちょっとだけスペインらしい面白い情報もシェア!マドリッドのIFEMAと言うイベント会場を病棟にしている場所では、容態が良くなった患者さんが退屈しないようにBINGO大会が開催されているとか。笑 こんな状況でも楽しいことを思い付くスペイン人、さすがです。

スペイン人もマスクするようになったの?

この新型コロナウイルス流行前はスペインの街中でマスクをする人の姿は皆無でした。自宅にマスクを常備している家庭も少なく、薬局で販売されているマスクはあっという間に在庫切れになってしまいました。そんなスペインですが、今では外出している人を見渡すと半分以上の人がマスクを装着しています。マスクをしていない人はスカーフで顔を半分隠すなど工夫している様子。

バルセロナ市内では、仕事で外出しなければならない人のために、地下鉄の駅でマスクを無償配布する取り組みがはじまりました。

外出禁止はいつまで?延長の可能性は?

3月14日(土)のスペイン警戒事態の開始当初は、15日間の措置として3月28日までの予定でしたが、4月12日まで延長になり、その後さらに4月26日午前0時まで再延長することが決定しています。先週スペインのペドロ・サンチェス首相は、新型コロナウイルスの警戒事態体制を段階的に縮小する時期にきていると発言しました。まだ警戒を怠ることはできないものの、スペイン在住者としては明るい兆しが見えて嬉しいかぎりです。

ちなみにスペインでは外出制限を守らなかった人に対して100ユーロから1000ユーロの罰金刑などの措置がとられていますが、4月14日までに527,000件以上(全人口の1.12%)に罰金を課したことがスペイン内務省から発表されています。

 

食料や日用品は足りているの?

スーパーマーケットや市場に行けば必要な食料品・日用品は問題なく手に入ります。スペインのスーパーは一度に入店できる人数を制限しているため、タイミングによって店内に入れず行列に並ばないといけないこともありますが、店内に人が密集しないことが第一なので仕方ないですね。

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ネットスーパーで食品を注文して自宅に配送してもらうことも可能ですが、配達要員にも限りがあるので注文しても届くまで時間がかかることがあるようです。ちなみにスペインは外出禁止になってから小麦粉が爆売れしているそう↓。私も家でお菓子作りをするようになって小麦粉や米粉を買い足した一人…笑

地元メディアの報道によると、4月に入ってから小麦粉の売り上げが195%増加していることが分かった。スペイン農水省の発表によると、3月29日から4日までの一週間で、小麦粉の売り上げが196%増加、その前の週は147%増加していたことが分かった。このほか、ナッツなどの乾果が15%増、板チョコ33%増、ビール58%増と、トイレットペーパー等の生活必需品から、嗜好品の需要が高まっている。地元メディアの報道では、小麦粉のほか、イースト菌などが数週間前に比べて200%以上も売り上げているのは、各家庭でパン、ケーキ等を手作りしているためではないかとのこと。(引用元:(非常警戒体制発令中)スペイン コロナウイルス 小麦粉爆売 196%増加 – スペインプレス

 

仕事ができない人への補償は?

外出制限でスペイン経済がほぼストップしている状況なので、スペインの企業に雇用されている人のうち150万人以上がERTEと呼ばれる「一時解雇」の状態にあると言われています。ERTEは一時的な解雇なので復職が前提となっていて、一時解雇期間中はスペイン政府からの失業保険の受け取りが可能な制度となっています。しかし!4月中は申請者のうち36,000人しか失業保険を受け取れない可能性が出てきたと報道されており、その他の人は5月2日まで待たなければいけないかもしれないとのこと。理由は人手不足による手続きの遅延だそう。

一方、スペインでフリーランス(自営業)として働いている人について。コロナウイルスの影響で収入が75%減少した人は「自営業失業保険(Paro de los autónomos)」を受け取ることができることになりました(過去6か月間の平均収入に基づいて計算)。また自営業者は社会保障費の支払い延期が無利息で認められます。ガス、電気の支払いについては廃業もしくは収入が75%減少した自営業者に対し6か月延長することを認めると報じられています。

 

今後はどうなる?

スペインの一般市民の外出制限は継続中ですが、4月13日(月)からは一部の経済活動(建設工事、リフォーム工事、清掃、房具屋、眼鏡店、タバコ、クリーニング屋など)が再開されました。ペドロ・サンチェス首相は「ワクチンができるまで通常の生活に戻ることはない」と発言しており、4月26日以降も引き続き何かしらの制限は続くと思われます。

 

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