スペインが物語の舞台になっている小説を紹介します。私が個人的に読んだことがあるものの中から、面白かったもの、人におすすめしたいと思う5冊を厳選!
スペイン好きの方はもちろん、スペインに興味がない方が読んでも作品として楽しめる小説を厳選しました。ゆっくり読書を楽しみたい方やスペイン旅行に向けてイメージを膨らませたい方におすすめの記事です。
オリジン(ダン・ブラウン)
映画化され大ヒットした作品「ダヴィンチ・コード」の続編。今回もラングドン教授が活躍?というか色々な厄介事に巻き込まれます。シリーズを通じて宗教や歴史がテーマとなっていますが、本作ではAIやテクノロジーの要素が加わっています。スペインの描写もたくさんあるのでスペイン好きの人はさらにワクワクするはず!オリジン=[人類はどこから来て、どこに行くのか?]が気になって一気読み間違いなし。
(物語に登場するビルバオのグッゲンハイム美術館)
暗幕のゲルニカ(原田マハ)
2000年代の現代と、ピカソが「ゲルニカ」を描いた1930年代の二つの時代が交互に語られます。登場人物が織り成す人間ドラマを軸に、芸術の持つ力、スペイン内戦、米国NYテロ、現代の平和などさまざまなテーマについて考えさせられる内容で、壮大なストーリーが展開されます。ピカソの言葉「芸術は、飾りではない。敵に立ち向かうための武器なのだ。」がずっしりと響く作品。この本を読んだら本物の「ゲルニカ」を自分の眼で見たくなるはず。
(これはスペイン・バスク地方のゲルニカ市にある実物大のタペストリーの写真。本物はスペイン・マドリードのソフィア王妃芸術センターにあります)
風の影(カルロス・ルイス・サフォン)
バルセロナの旧市街を舞台に繰り広げられるミステリー・歴史・少年の冒険・恋などの要素が詰った小説。バルセロナの街に刻まれた歴史の光と影を伝え、緊張感ある描写で読み手を物語の世界に引き込みます。秘密や死などドキッとする要素もありますが、人間関係の暖かさや少年の心の描写に感動したり心が温まったりもする。ストーリーに疾走感があって途中で読むのをやめられずに困った記憶があります。バルセロナを訪れたことがある方は、旧市街の街並みを思い浮かべながら読むとより一層ドキドキ感が高まりますよ。
(バルセロナ旧市街の風景)
アルハンブラ物語(W. アーヴィング)
作者がアルハンブラ宮殿に滞在した時の旅行記であり、妖艶なアルハンブラ宮殿の魅力に惹きこまれていく心の動きが伝わってくる。アルハンブラ宮殿の歴史やスペイン文化についてもたっぷり書かれているので、スペイン、とくにアンダルシア地方を旅行される予定の方におすすめです。旅行後に思い出に浸りながら読むのも甘美なお楽しみですね。風景が目に浮かぶような美しい訳文で、作品の世界に惹きこまれます。
(夜のアルハンブラ宮殿)
ドン・キホーテ(セルバンテス)
スペインを代表する有名な物語「ドン・キホーテ」ですが、話の内容を知っている人は実は少ない気がしませんか…?その理由は長すぎるから!(だと思う)。岩波文庫版では全6巻で出版されていますがかなりボリューム。なのでまずは読みやすくまとまっている少年文庫から手に取るのがおすすめです。子供でも読みやすいように数分の一に圧縮された抄訳ですが、物足りなさはなく、物語の世界観を十分楽しむことができます。いきなりフルバージョンに挑戦すると私のように途中で挫折しかねませんので(図書館で借りて読み切れないまま返却した思い出…)。
自宅で読書と脳内旅行を楽しもう!
今回はスペインが舞台となっている小説の中から、スペインに行ったことがない人や興味がない人が読んでも楽しめるおすすめの5冊を厳選してご紹介しました。外出制限中は退屈することもあるかと思います。そんな時は自宅でゆっくり読書すると気分転換になりますよ。すでに外出禁止2ヶ月目に突入したスペインに住んでいる私は、Kindle読み放題で色んな本を読みまくっています!普段は忙しくて読書時間が取れない人も、この機会にぜひ。▼
【Kindle Unlimited】 読み放題 ビジネス書・マンガ・雑誌など200万冊以上
お題「#おうち時間」
▼こちらもおすすめ
スリが多い?!バルセロナ観光時の7つの心得と心配性な私の荷物を公開
【外出禁止2ヶ月目のスペイン】コロナ状況に好転の兆し?!今後はどうなる?