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【10月31日はカスタニャーダの日】墓参りしてパナジェッツというお菓子を食べる|カタルーニャ地方

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10月31日から11月1日にかけて、バルセロナがあるカタルーニャ地方では「カスタニャーダ」の日を楽しみます。何をする日なのかや、この日に食べるパナジェッツというお菓子のレシピを紹介します。

 

 

カスタニャーダの日はどんな日?

バルセロナがあるカタルーニャ地方では、10月31日から11月1日の諸聖人の日に「カスタニャーダ」というお祝い事をする慣習があります。

カスタニャーダ/La Castañadaは栗という意味のカスターニャ/Castañaから由来しています。その名の通りこの日は焼き栗を食べたり、パナジェッツという伝統的なお菓子を食べたりします。

世間的にはハロウィンムードですが、バルセロナの街では焼き栗の屋台が出たり、スーパーマーケットで栗のコーナーができていたりと、そこら中で栗を見かけることができます。

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Photo: Tots Sants i la castanyada | Cultura Popular BCN

 

カスタニャーダの日は夏の日々の終わりと冬が近づいていることを示す日でもあります。冬は様々な自然が眠りにつく「死者の日々」として古代の人たちに認知されていたことから、死者に敬意を示す日としてこの日に墓参りにいくのが一般的です。

 

ちなみに2020年10月のスペインは新型コロナウイルスの影響で様々な移動規制がされていますが、カタルーニャ州ではこの週末は住んでいる自治体(市町村)を超える移動は原則禁止であるものの、墓参りのための移動は許可されています。笑 

 

パナジェッツというお菓子

この日の少し前からスーパーマーケットやパン屋さんには「パナジェッツ/Panallets」と呼ばれるお菓子が並びます。パナジェッツはお芋を使ったお菓子で、10月31日に食べるのが慣わしだそう。

伝統によると、11月1日の諸聖人の日は先祖の魂が戻ってくるため、前夜から一晩中鐘を鳴らすのを手伝いその体力を保つため栄養価の高いお菓子を食べたのだとか。

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色んな見た目のパナジェッツがありますが、一番ノーマルなのは松の実がトッピングされているもの。素朴で優しいスイートポテトのようなお味。

 

パナジェッツのレシピ

バルセロナ市のウェブサイトにパナジェッツのレシピが載っていたので紹介します。かなり量の多いレシピだったので、こちらには約3分の1の量で記載しています。

【材料】

  • 松の実またはアーモンド 200g
  • 卵(小サイズ) 1個
  • ★ アーモンドパウダー 130g
  • ★ お砂糖 130g
  • ★ 蒸したさつまいも 30g
  • ★ 卵白 25g

(★印はマジパン生地用の分量です。)

【作り方】

  1. ★印の材料をすべて混ぜ合わせて、滑らかな生地を作ります。
  2. 湿らせた布で生地を包み、冷蔵庫で24時間ほど休ませます。
  3. 翌日、生地を取り出します。生地で約20gののボールを作ります(ゴルフボールくらいの大きさ)。
  4. ボールにした生地の表面に溶いた卵を塗り、松の実またはアーモンドを貼り付けて少し押し込みます。
  5. オーブンに入れる前にパナジェッツの表面を卵液でツヤ出しします。
  6. 油を塗ったベーキングトレイに置き、230℃〜250℃のオーブンで10分間、黄金色になるまで調理します。

 

  •  参考にしたサイト:バルセロナ市 - Inici - Tots Sants

https://www.barcelona.cat/culturapopular/ca/festes-i-tradicions/tots-sants