スペインは2021年1月から男性の育児休暇期間が16週間(約4か月)となり、ついに女性と同じに!
2021年1月から男女ともに育児休暇期間が16週に
スペインでは2021年の1月1日から、育児休業(と産休)が男女ともに16週間に平準化されました。これは男女平等施策が進んでいるEUの中でも一番長い期間!
最初の6週間の休暇は義務で、のこり10週間分はそのまま連続して取得するか、期間をあけて取得するか選択できます。
家庭での育児や家事の分担における男女間の不公平をなくし共同責任とすること、男女の賃金格差の縮小めざすこと、少しでも出生率を上げることなどが目的。
育休取得者に対しては、仕事しているときの給与額が国の社会保障制度で支払われ、企業側の負担がありません。本施策に対して27億8400万€の予算が投じられます。
スペインでの男性育児休暇取得日数に関する施策はこの5年間でぐんぐん進んみました。
- 2017年4月 4週間
- 2018年7月 5週間
- 2019年4月 8週間
- 2020年1月 12週間
- 2021年1月 16週間!!
長くスペインでは父親休暇として「子供の出生時に2日間」とされてきましたが、2006年3月に「男性と女性の平等に関する組織法案」を閣議で可決されてから父親休暇にくわえて8日間の休暇を母親の産休期間中に取得できるようになっていました。この法律はスペインの男女共同参画社会を大きく前進させたといわれています。
スペインのSDGsランキングは世界22位
先日こちらの記事でも書きましたが、国別SDGsランキングにおけるスペインの順位は世界22位です(日本は17位)。SDGsの17目標のうち、「GOAL5:ジェンダー平等を実現しよう」の進捗はかなり進んでいて、スペイン国会の女性議席数は2019年に47%でした。目標は男女半々の50%なのでほぼ達成!(ちなみに日本の女性議席数は9%)
【参考サイト】
Las claves de los permisos para madres y padres en 2021
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/sekkyoku/pdf/senmonsyoku/15_ch4-1-1.pdf