スペインで初めて献血をしてきました！スペインの献血の流れや献血できる人の条件、日本との違いなどを記録しておきます。
先日はじめてスペインで献血をしました。
日本では年に1,2回献血していたものの、スペインはどんな感じなんだろう？とドキドキ…。少し緊張しながら献血ルームを訪問しましたが、とてもスムーズに献血できて感動しました！
スペインでの献血体験を忘れないうちに記録しておこうと思い、ブログに書き残すことにしました。また、これからスペインで献血してみようかなと考えている人の参考になれば幸いです。
スペインで献血できる人の条件
- 18歳～70歳で健康状態が良好な人
- 体重50㎏以上
- 最後に献血した日から2カ月以上経過していること
- 現在妊娠していないこと
- 危険な仕事や遊びをする予定がない（車や自転車の運転など）
- 過去4カ月に複数のパートナーとの性的関係をもっていないこと
- パスポートやNIEなどの個人識別IDを持参していること、など。
スペインで献血できないケース
- 歯のクリーニングをしてから24時間以内の人
- 歯の詰め物をしてから72時間以内の人
- 7日以内に抜歯をした人
- 7日以内に軽い手術をした人
- 4か月以内に大きな手術をした人
- タトゥーをしている人も献血可能だが、細かい条件あり
- 特定の国に滞在していた人（一定期間経過していればOKの場合がほとんどです。過去に滞在したことのある国が献血不可の対象かどうかはこちらのリストで確認可能）
なお、日本からスペインに来た人は、スペイン入国後1カ月以上経過していれば献血可能です。
スペインの献血の流れ
スペインでの献血は、日本での献血の流れとほとんど一緒でした。記憶が鮮明なうちに当日の流れを書き残しておきます。
- 献血日時の予約：バルセロナを含むカタルーニャ州の場合、こちらの予約ページから献血したい場所と日時を選択して、事前に予約することができます。献血用ベッドに空きがあれば直接献血ルームを訪問して受け付けてもらうこともできます。
- 献血ルーム訪問：予約した日時になったら自分で選択した献血ルームを訪問。私が行ったときは献血ルームに入室する前に手洗いするよう促されたのでまずは洗面所で手を洗いました。
- 質問表の記入：献血ルームに入り予約していることを伝えると、紙の質問表を渡されました。日本での献血と同様に、スペインの献血でも健康状態や服用中のお薬、過去の渡航国などに関する質問に答える必要があります。質問用紙はスペイン語またはカタルーニャ語です。（※落ち着いて質問表に記入したい人は、こちらのページから質問表PDFをダウンロードできます。予め質問に目を通したりわからない部分を訳しておくと安心です。）
- 医師による問診：献血前にお医者さんと簡単な面談をして健康状態をチェック。この時に体温と血圧も計測します。私はスペインでの初献血に緊張しまくりで血圧が高すぎて4回も測り直しされてしまいました。笑
- いざ献血へ！：当日の体調に問題なければ献血用ベッドに移動していよいよ献血開始となります。献血開始前にお水のボトルを渡されたくさん飲むように指示されました。
献血後に止血するためのグッズがおもしろい。笑 日本だったら自分の指で5分くらい押さえててね～って言われるだけだけど、スペインでは巨大洗濯バサミのような器具でしっかり圧迫されました。
献血した後の注意点
- 献血後2時間は飲酒、喫煙をしないこと
- 献血後6時間は長時間立ちっぱなしを避けること（長蛇の列に並ぶことや、混雑した公共交通機関で立ち続けることなどはNG）。車や自転車の運転をしない。
- 24時間は激しい身体運動を行わないこと
- 24～48時間はたっぷりと水分を補給すること
スペインの献血、日本と違う点
- 一回の献血量は475ml（←日本の全献血は400ml または200ml献血）
- 女性は最大年3回、男性は年4回まで献血が可能（←日本の400ml献血は女性年2回、男性年3回まで）
- 各献血の間隔は2カ月以上開けること（←日本の400ml献血は前回献血日から男性12週間後、女性16週間後から可）
ほかにも色々な相違点があると思いますが、大きな違いは上記だと思います。
Covid-19に関すること
- Covid-19にかかった人は1カ月以上待つこと
- Covidの予防ワクチン接種をした方も献血可能。ただしワクチン接種後に発熱や全身倦怠感などの副反応がある場合は、15日間待つ必要があります。
スペインで献血に行ってみよう！
スペインでの初献血はとてもスムーズでした。献血ルームに入室してから出るまで、40分ほど。日本で400ml献血した時は、長いと30分くらい血を抜くのに時間がかかっていた私ですが、どういうわけか今回は約10分で475mlの採血が終了。笑
血の気が多かったのか、採血機器の性能の違いなのかわかりませんが、身構えていたよりもすべてのことがスムーズに進みとても安心でした。献血スタッフの方々は明るく親切で、「スペインでの献血はじめてなんです！」と伝えたら一緒に写真撮影してくれました（冒頭の一枚）。
スペインのカタルーニャ州では、血液を必要とする事態や患者さんたちの需要に備え、毎日800～1,000回の献血数が必要なのだそうです。スペインでの献血に興味がある方は一度献血ルームに足を運んでみてください！
【参考にしたサイト】
https://donarsang.gencat.cat/es/
献血ができる方の基準｜埼玉県赤十字血液センター｜日本赤十字社
