街中のバルやレストランもいいれけど、たまには市場内のバルにも行ってみようと思い買い物のついでにクンセプシオ市場内のバルを訪問。
バルセロナの有名な市場と言えば、連日大盛況の観光客ひしめくブケリア市場(=サン・ジョセップ市場)ですが、こちらのクンセプシオ市場は地元密着型で落ち着いています。生鮮食品を買いもとめる地元住民の台所的な市場。
クンセプシオ市場の基本情報
場所はパセジ・ダ・グラシア駅から6分。カサバトリョ から徒歩で行ける距離です。1888年にできたこの市場は4010平米の面積がありひろびろ。
【クンセプシオ市場】
- 住所:Carrer d'Aragó, 313-317, 08009 Barcelona
- 最寄駅:メトロL4線 Girona駅から3分、L3線 Passeig de Gracia駅から6分
- 営業時間:夏季期間6月後半~8月末8:00~15:00、通常期間は8:00~20:00(月曜と土曜は15:00まで。日曜休)
- ウェブサイト:Mercat de La Concepció - Inici
- Googleマップ:
現在の市場の建物は、1998年に建て替えられた姿です。外観はガラス張りでモダンな造り。この建物はバルセロナの近代建築としても価値のある建物だそう。
入り口にあるお花屋さんは24時間営業。緑に癒される。こちらはCarrer de Valencia側の入り口。
反対のCarrer d'Arago側の入り口。クンセプシオ市場の地下にはスーパーマーケットのCaprabo(カプラボ)が併設されています。スーパーには生鮮食品の扱いがなく、肉や魚、野菜などは1階の市場で、パスタや調味料、飲料やお菓子などは地下のスーパーマーケットで購入されるように棲み分けされています。電化製品のお店もあります。
クンセプシオ市場の魚屋さん
市場のようす
クンセプシオ市場はあらゆる世代の人たちの「ミーティングスペースとなる」ことをコンセプトに掲げている。昔ながらの市場の姿を尊重し、対面式で会話を楽しみながら買い物する場所であり、社会性を身につける場であり、美食精神を磨く場であると同時に、現代人のニーズも満たすことを忘れない。市場の商品はオンラインで購入可能なのです。Mercat de La Concepció - Pedidos
市場見学に来ていた幼児学校の子供達。お行儀よくジュースを飲む姿がかわいい。
クンセプシオ市場内のバル「Barmand」
市場の端っこの一角にある「Barmand」。口笛が上手なおじさんがカウンターにいらっしゃいます。まずはビールと生ハムのボカディージョ(サンドイッチ)を注文。おじさんがご機嫌よく生ハムを削いでくれます。
メニューは壁に貼ってあるだけ。値段もよくわからないまま注文。
カウンターのガラスケース内の食べ物を指差して注文することもできます。バルの定番品が並んでいます。
- Tortilla Patata トルティーヤ・パタタ(スペイン風オムレツ)
- Buñuelos Bacalao ブニュエロス・バカラオ(タラの小麦粉揚げ)
- Albondigas アルボンディガス(肉だんご)
- Butifarra ブティファラ(腸詰めソーセージ)
アルボンディガスを注文。子供の頃のお弁当に入っていたミートボールを思い出す素朴な味。
別日に再訪したときのメニュー。クロケタとタラの小麦粉揚げ焼きを注文。タラ自体は淡白な味だけど、ピリ辛く塩辛く味付けされてタラの素材にはちょうどいい。家庭的で安心する味。料理はすべて女将さんが作っているそう。弟子入りしたい。
お通しにパンを出してくれたので、食後にチョコレートドリンクを頼みパンを浸していただきました。
ごちそうさまでした!
値段がよくわからないまま頼みましたが、お会計は二人合計で11.75€でした。(注文内訳:ビール、炭酸水、生ハムのボカディージョ ハーフサイズ、肉団子アルボンディガス、チョコレートドリンク、お通しのパン)
再訪した時は一人で9.5€でした(内訳:ビール、クロケッタ、タラの小麦粉揚げ焼き、お通しのパン)
女将さんがつくる料理はいい意味で洗練されていない。それでいて「また食べにきたい」「自分でも作れるようになりたい」と 思ってしまうのはなぜだろう。料理って手が込んでいるとか、センスがいいとか、一流店で修業したとかだけではない何かに惹きつけられることがある。愛情?雰囲気?お腹空いてただけ?(笑) たしかなことはわからないけれど、私にとっては居心地のいい場所でした。クンセプシオ市場の中にはBarmand以外にも2店舗バルがあります。そちらも地元の方が昼間からビール飲んでまったりいい感じです。
クンセプシオ市場の見取り図
地元スペイン人に混じってバルりたい人におすすめ
バルセロナを訪れたら市場に行ってみたい!でも極端な人混みが苦手…という方にはこちらのクンセプシオ市場がおすすめ。クンセプシオ市場はゆっくり生鮮食品の買い物をしたい方や、地元スペイン人に混じって素朴なバルで軽く食事したい方などにおすすめです。お祭りのようにわいわい賑わっているのは有名なボケリア市場(サン・ジョゼップ市場)の方です。
キッチン付きホテルやAir B&Bに滞在される方は、クンセプシオ市場でゆっくり買い物をしてお料理するのも楽しいかもしれないですね。スペインは野菜も果物も量り売りで購入できて、しかも安い!そして太陽の光をたっぷり浴びて育っているのでおいしい!なので塩とオリーブオイルさえあればシンプルなお料理が楽しめますよ。
以上は個人的な感想です。ぜひ自分の目で見て、肌で感じて、舌で味わってみてくださいね。