スペインの6月24日はサン・フアンという夏のはじまりを迎える日。バルセロナではこの日に「コカ」というお菓子を食べる習慣があります。今回はコカがどんなお菓子なのか、コカのレシピ、バルセロナの人がコカと一緒に楽しむ飲みものを紹介します。
サン・フアンの日に食べるお菓子「コカ」
バルセロナがあるカタルーニャ地方ではサン・フアンの日に「コカ(Coca de Sant Joan)」という特別なお菓子を食べる習慣があります。コカはラテン語の「Cocere(=料理する)」に由来するといわれています。
スペインの夏のはじまり【サン・フアンの火祭り】 - ばるログ in バルセロナ
コカは、甘さを加えたパン生地に、松の実や砂糖漬けフルーツが飾られた焼き菓子で、サン・ジョアンの日の夜に家族や友人と一緒に食べます。
コカの形は楕円形をしているものが一般的。コカの幅と長さは、サンジョアンの日の昼と夜の長さと同じ比率なんだとか。
この時期になるとバルセロナの色々なケーキ屋さんやパン屋さん、スーパーマーケットなどでコカが販売されます。今年は近所の老舗パティスリー「MAURI(マウリ)」のコカを買う予定。クロワッサンで有名なホフマンや今年No1コカを受賞したパティスリーであるL' Atelier Barcelona、Forn la Llibreria、Sweet Dropsも気になる。
↑こちらはスペインのスーパーマーケットで売られているコカ。大きさは大人の顔よりも大きい。5〜6人の家族や友人で分けていただきます。スーパーなので€6.3とお安めです。パティスリーでコカを注文する場合は€20程度。
コカのレシピ (材料・作り方)
色々コカについて調べていたら、バルセロナ市のHPでコカのレシピを発見!いつか作るかもしれない日のための自分用メモとして記録しておきます。もし誰か作ったら教えてください♡
【材料】
- 強力粉 250g
- 砂糖漬けフルーツ(メロン、オレンジ、チェリーなど)250g
- 牛乳 75g
- 砂糖 55g
- バター 55g
- 松の実 25g
- パン酵母 20g
- 卵 2個
- アニス、レモンの皮のすりおろし、塩、砂糖、油、バター 半カップ
【作り方】
- 温めた牛乳でパン酵母を溶かす。
- 小麦粉をスプーン3杯加え、滑らかになるまで生地を均す。2倍の大きさになるまでそのまま。
- ペストリーボード上の小麦粉でよく練って、まん中にバター、卵、砂糖、塩、すりおろしたレモン、アニスを加える。
- 手かフォークを使って混ぜたら、発酵した生地を加え、生地が滑らかでコンパクトになるまで小麦粉と一緒に練り続ける。
- 油かバターを塗った天板に生地を広げる。厚さ約1 cmの楕円形に整える。
- 溶いた卵をブラシで塗ってつやを出し、砂糖漬けの果物を載せる。2倍の大きさになるまで休まる。
- 松の実をのせて、砂糖をかけたら、180度のオーブンで20分焼いたら完成。
カヴァワインと一緒に楽しもう!
コカは食後に甘口ワインと一緒にいただくのが伝統的な組み合わせですが、現在はカヴァワインと一緒にいただく人が多いのだそう。辛口のカヴァは初夏の陽気にぴったり!コカを作ったらぜひスペイン産のカヴァワインと一緒に楽しんでください♪
サン・フアンの日についての詳しい説明はこちらの記事→
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【参考にした記事】
Coca de Sant Joan | Cultura Popular
Customs and traditions surrounding the coca tart of Sant Joan | Cultura Popular
Twenty things you didn’t know about Sant Joan flat cake | Cultura Popular
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