クリスマスシーズンのバルセロナで頻繁に目にする人形「カガネル(Caganer)」。しゃがんで排便する姿の人形は、ふざけて作られているものかと思いきや、意外にも深い意味のある伝統的なものだった!
- バルセロナで見かける排便人形、その名は「カガネル(Caganer)」
- 「カガネル(Caganer)」に込められた意味
- 「カガネル(Caganer)」はいつからあるの?
- 「カガネル(Caganer)」の2019年版はどんな人が登場?
- 「カガネル(Caganer)」はバルセロナ土産としてもおすすめ!
- 「カガネル(Caganer)」はどこで買えるの?
バルセロナで見かける排便人形、その名は「カガネル(Caganer)」
バルセロナを訪れ、お土産物屋さんを覗くと、しばしば見かける不思議な人形がある。 いわゆる便所座りのポーズで見事に排便するその人形の名前は「カガネル(Caganer)」。有名なサッカー選手や政治家、人気キャラクターなどを模っており、大小さまざまなサイズの人形があります。
はじめて見たときは「誰かがふざけて作ったお土産物かな?」などと思っていましたが、聞くところによるとこの排便人形「カガネル(Caganer)」は、バルセロナがあるスペインのカタルーニャ地方伝統の人形なのだそう。
「カガネル(Caganer)」に込められた意味
カタルーニャ地方では、翌年の豊穣・希望・繁栄を祈る象徴としてこのカガネル人形をクリスマスに飾る習慣があります。なぜ大便する姿がモチーフなのかというと、翌年も豊かな実りに恵まれ、すこやかに大便が出ることを祈り、排泄物が土へと還り自然が巡ることに感謝を表しているから。 ふざけた人形なのかと思いきや、自然への感謝や豊穣の祈りなど日本の祀りごとや風習にも通じる精神が込められていたと知り、目からウロコでした。
「カガネル(Caganer)」はいつからあるの?
16世紀にはカガネルの彫像が制作されており、18世紀頃にはカタルーニャ地方のクリスマスの習慣として定着していたそうです(出典:Wikipedia「カガネル」)。クリスマスに招待した友人や家族に自宅のどこかに隠したカガネル人形を探し当ててもらうのが定番。
本来のカガネル人形はバラディーナという伝統的な帽子をかぶった農民の少年ですが、近年はその年に活躍したサッカー選手や話題になったセレブリティ、政治家やアニメキャラクターなどの姿で排便している人形が話題になっています。クリスマスシーズンになると各国メディアが「今年のカガネル」と題して取り上げるほど人気。
「カガネル(Caganer)」の2019年版はどんな人が登場?
今年2019年のカガネル人形は、大ヒットした映画「JOKER」の悪役ジョーカー、2019年7月にFCバルセロナに移籍したアントワーヌ・グリーズマン選手、同6月にレアルマドリードに移籍したエデン・アザール選手などが登場しています。
「カガネル(Caganer)」はバルセロナ土産としてもおすすめ!
カガネル(Caganer)はバルセロナをはじめとするカタルーニャ地方にしかない人形なので、旅行の記念や、珍しいもの好きの方へのおみやげとしてもおすすめです。価格はサイズやキャラクターにもよりますが、€5~€25くらいがメイン。複数購入している人が価格交渉しているところも見かけますので、まとめ買いなら少し安くしてもらえるかもしれません。
「カガネル(Caganer)」はどこで買えるの?
バルセロナの旧市街のお土産物屋さんでは一年中カガネル人形が置いてあるので季節を問わず購入することができます。11月末から年明け頃までのクリスマスシーズンは、バルセロナ市内で行われているクリスマス・マーケットの屋台でも購入できます。
バルセロナのクリスマス・マーケットの場所(2019年版)
バルセロナ市内のクリスマス・マーケット実施場所はこちらの記事を参考にしてください。
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